●メキシコ店の回転率は1日あたりどのくらいですか?
メキシコ人にはラーメンと日本的なサービス(クオリティ)が珍しいため受けていると思います。50席に対して300人/日のお客さんが来店しています。つまり1日6回転です。
バハ・カリフォルニア州に属するエンセナーダにあり、日本人駐在員が集まるメキシコシティではないので、照準を日本人にした場合は立地条件が良くありません。ですが、メキシコ店は照準をメキシコ人にしていますので、立地条件としては普通だと思います。この場所を選んだのは駐車場があること。メキシコ人は法律では禁じられているが、飲酒後に車で帰るので、車で食べに来れる店が良いと思ったからです。
★ラーメンをすするメキシコ人客
●メキシコでの大失敗について教えてください。
記憶に鮮明に残るのはメキシコ人の大工とのトラブルと日本人弁護士とのトラブルです。
メキシコ人の大工とのトラブルは、
開店準備の頃の話なので、メキシコに来たばかりのことです。ある程度良い仕事をしてもらったので、また仕事を振ったら、結果的にお金を渡したのに逃げられたことです。頭にきましたし、日本人的に成敗したいという感覚もありました。居場所を知っていたので、交渉のために乗り込み、相手に圧力をかけました。結果的に和解できましたが、僅か数万円で殺人を犯す国なので、今思うと殺される可能性もありました。
日本人弁護士とのトラブルは、
ビザ取得の行政手続きを自分で調べて行うと時間と金がかかるので、弁護士に丸投げしました。結果、弁護士報酬は支払ったのに、ビザは取得できませんでした。事務所に連絡しても取り次いでもらえなくなりました。
依頼当初、弁護士先生が若いのに大したものだと応援の意味も含めて、通常より低い価格で請け負ってくれたのだと思います。
物事には適正価格があること、業務は例え相手が日本人であっても丸投げではなく、契約書は内容をしっかりと取り決めて作成する必要があることを学ぶ良い機会になりました。
私は、日本の店もメキシコの店も失敗と成功のループで、成功するまでに沢山の失敗をしてきました。経営に関してアドバイスを受けた経験も、大学などで学んだこともなく、また会社勤めの経験もありません。失敗と成功を含めて、自身の実体験から学んできたことです。失敗するたびに、時間やお金を無駄に費やしてきたが、今では財産となっているので、振り替えると決して無駄なことはなかったと思います。私は失敗してもダメージを受けないというメンタル面の強さもあります(笑)。
●ホセからメキシコ人スタッフに対して伝えたい言葉はありますか?
正直、メキシコ人スタッフとビジネスをするのは大変というネガティブなイメージが強かったです。しかし実際に共に働いてみて分かりましたが凄く優秀です。
少し話が反れますが、日本人駐在員や出張者にはメキシコ人の悪口を言う方々も多いです。しかし、僕は自信を持って言いたいです。メキシコ人スタッフが悪いのではなくて、働きやすい環境を作れず、スタッフと歩み寄れなかった経営者の力不足だと言いたいです。当たり前の事ですが人材成長こそ、企業成長のベースだと思います。メキシコは国政が変わらないと、メキシコ人に未来はないと言われています。私は頑張っても救われない国ではなく、頑張る人がもっと活躍できる場を提供したいと思います。
以上、メキシポンオーナーのホセの取材記事でした。4回に渡った記事をご覧いただきありがとうございます。
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ホセは日本とメキシコとその他地域を行ったり来たりなので、豊橋本店にはあまりいません。豊橋本店で会えたらラッキーですw
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