中国販路拡大コンサルタントの太田早紀です。
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【上海市】2021年度の企業所得税確定申告の期限延長に関するお知らせ
企業所得税の確定申告期限は、原則として決算日から5カ月以内のため、例年通りであれば5月31日までに申告と納付をすることになります。
しかし3月中旬以降、上海市では新型コロナウイルス感染症の拡大により厳しいロックダウン政策が実施されたことにより、中国進出日系企業の財務担当者や責任者の方々は企業所得税の確定申告ができない状況を心配なさっているのではないかと思います。
このたび、止むを得ずに5月31日までに申告できない状況でもあることから、上海市税務局が今月20日(2022年5月20日)に申告期限の延長の通知を出しました。内容を以下に掲載していますので、ご覧ください。
目次:
1、内容と参考訳
2、原文
1、内容と参考訳
【内容】
対象企業:上海市で設立登記した居住者企業
申告対象:2021年度の企業所得税確定申告
延長後の申告期限:2022年6月30日
【参考訳】
タイトル:居住者企業に対する2021年度企業所得税確定申告の期限延長のお知らせ
本市における感染症の防疫に全面的に協力し、企業の業務や生産再開を支援するとともに、納税者の正当な権益を保護し、居住者企業の2021年度の企業所得税確定申告に便宜をはかるため、本市における居住者企業の2021年度の企業所得税の確定申告期限の延長について、以下の通りに通知する。
1.本市の居住者企業に対して、2021年度の企業所得税の確定申告期限を、2022年6月30日まで延長する。
2.納税者が感染症の影響により、2022年6月30日までに企業所得税の申告を行うことが依然として困難である場合、法律に従い、税務当局に申告期限の延長を申請することができる。納税者は上海の国家税務総局の電子税務局(e-tax)を利用して、申告期限の延長を申請することができる。
(操作方法:「我要办税」-「税务行政许可」-「对纳税人延期申报核准」)。
3.上海市以外の地域に支店を設立している企業について、本市内の本社が申告期限を延長したことにより、申告期限内に企業所得税の確定申告を行うことができない場合、支店所在地の管轄税務機関に対して現地の企業所得税確定申告期間内に申告期限の延長を申請することができる。
2、原文
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