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【増値税・個人所得税・企業所得税】三代手数料の手数料率が変わりました!

更新日:7月30日

上海MTAC、合同会社MTACジャパンの太田です。

当ブログでは中国の会計・税務・労務に関する規定や実務について解説しております。

当ブログが、皆さまの中国子会社の財務面のサポートに繋がったり、また中国での販路拡大に少しでも役立つようでしたら幸いです。

 
【増値税・個人所得税・企業所得税】三代手数料の手数料率が変わりました!

目次
1、三代手数料とは?
2、新しい手数料率
3、中国進出日系企業にかかわる代行手数料は?
4、代行手数料を受け取るには?




1、三代手数料とは?

 中国には、源泉徴収義務者や徴税請負人が税務機関に代わって各種税金を徴収したことの代行手数料として、徴収した税金のうち何%かを支払う規定があります。

 代行方法には『源泉徴収(中国語で代扣代繳)』、『納付代行(中国語で代收代繳)』、『徴税請負(中国語で委托代征)』の三種類が規定されており、総じて三代手数料と呼ばれています。

 

  • 源泉徴収(中国語で代扣代繳)・・・泉徴収義務者である企業や個人が、納税義務者に支払う収入から税金を徴収し税務機関に納税すること。


  • 納付代行(中国語で代收代繳)・・・源泉徴収義務者である企業や個人が、納税義務者から受領した税金を税務機関に納税すること。


  • 徴税請負(中国語で委托代征)・・・税務機関が、小口や分散または外地での徴税を各取引の関連の企業や徴税請負人に委託すること。



2、新しい手数料率

2023年10月1日から適用される新しい手数料率と従来の手数料率の比較表は、以下の通りです。



3、中国進出日系企業にかかわる代行手数料は?

 中国進出日系企業の日常的な経済活動においては、以下の取引が挙げられます。

  • 企業が従業員に給与を支給する際に個人所得税を源泉徴収し納税すること

  • 企業が日本親会社などの非居住者企業に代わって企業所得税や増値税等を源泉徴収し納税すること


  これらの取引について従来は源泉徴収の代行手数料2%が適用されていましたが、2023年10月1日以降は0.5%に引き下げられました。年間の上限額については変更ありません。

 

4、代行手数料を受け取るには?

 毎年3月31日までに、前年度に実施した三代手数料に関する申請を税務機関に提出する必要があります。

 企業や個人の原因により申請期間内に申請しなかった場合は、税務機関は三代手数料の申請を自ら放棄したものとみなすと規定していますので、支払われないものと思われます。





 

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