上海MTAC、合同会社MTACジャパンの太田です。
当ブログでは中国の会計・税務・労務に関する規定や実務について解説しております。
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【続】中国の銀行カードによる国外での現金引出額超過の場合【2年間のロック解除】
中国の各銀行が発行するキャッシュカードは、キャッシュレス化が浸透している中国国内では利用する機会も減りましたが、日本では依然として決済に利用できますし、とりわけ各銀行のATMで日本円を引き出すことができることから却って日本国内で利用される機会が多いのではないでしょうか。
しかしながら、日本円での引出が便利なことから頻繁に使用した結果、
日本のATMで現金を引き出せなくなった!
さらには引き出せなくなった年の翌年も、現金を引き出せない!
という声を度々耳にします。そして、この記事の執筆者である私も実際に引き出しができなくなってしまった一人です。
そこで今回は、引き出し限度額、超過した場合のペナルティやペナルティ期間明けの中国国外での現金の引き出し復活についてお伝えさせていただきます。
目次:
1、国外で1日に引き出せる限度額と年間の引き出し限度額は?
2、年間の引き出し限度額を超過するとどうなる?
3、2年間の現金の引き出し制限後、国外でまた現金の引き出しができるか?(実体験)
1、国外で1日に引き出せる限度額と年間の引き出し限度額は?
各カードの1日あたり引き出せる限度額は、1万元相当を超えないこと
年間の引き出し限度額は、総額で10 万元相当を超えないこと カードを複数枚所有している場合は、各カードで引き出した金額を合算した総額になります。カード1枚につき総額で10万元相当ではありません。カード1枚につき総額で10万元相当ではありません。
※これはあくまでも私見ですが、年間の引き出し限度額である10万元相当は、為替レートによるところなのかは分かりませんが実際にはもっと少ないように感じました。大変恐縮ですが参考程度にとどめてください。
2、年間の引き出し限度額を超過するとどうなる?
現金の引き出しができなくなった年とその翌年の2年間は、国外での現金の引き出しができなくなります。ただし国外での現金の引き出しができなくなるのであり、国内では通常通り使用できます。
外貨管理局により現金の引き出しを制限されてしまうようです。
私自身、2年間も現金の引き出しが制限されてしまったことにさすがに辟易しましたので、そのようなことにはならないように、年間の引き出し限度額にはくれぐれも注意しながらご利用することをお勧めいたします。
3、2年間の現金の引き出し制限後、国外でまた現金の引き出しができるか?(実体験)
上述のように私は国外での現金引出限度額を超過してしまい、2019年と2020年の2年間にわたって日本のATMで現金を引き出すことができなくなってしまいました。外貨管理局により制限されてしまったようです。
国外での現金の引き出しが制限された2年間を経て、外貨管理局による制限が本当に解除されるのか半信半疑でしたが、2021年の1月にセブン銀行とゆうちょ銀行のATMで日本円を引き出してみたところ、問題なく引き出すことができました。
国外での現金の引き出しが制限された2年間は中国国外での現金引出ができなくなるのであり、中国国内では通常通りATMでの現金引出は可能でした。また中国国内や中国国外での微信(WeChat)を使った送金や支払も可能でした。
中国はマネーロンダリング規制のために個人や法人の銀行口座への監視や管理が厳格化されてきています。更に厳しい規定などが公布される可能性もあるため、動向を継続的に見ていく必要があるかと思います。
【根拠となる規定】
銀行キャッシュカードによる海外での大口現金引き出し取引制限に関する国家外貨管理局の通達( 匯発【2017】29 号)
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