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【企業所得税】確定申告の最終的な課税所得額の算出方法

最終更新: 7月25日

2019年度の企業所得税確定申告期限である5月31日まで日数もあと僅かとなりますので、既に確定申告が完了している中国現地法人様も多いものと思われます。

今回は中国の確定申告にちなんで最終的な課税所得額の算出方法について紹介いたします。



まずは確定申告の必需品について

会計師事務所による会計監査後、会計師事務所から監査報告書の他に、貸借対照表や損益計算書またキャッシュフロー計算書などを含む財務諸表及び注記と課税所得額調整表が発行されます。確定申告ではこの『課税所得額調整表』が重要な役割をもちます。



『課税所得額調整表』の概要は以下の通りです。

※課税所得額調整表とは、中国現地法人が費用又は損失として経理した金額で当期の所得の金額の計算上損金の額に算入されないものや益金算入されるものなどを対象に算出をし、加算調整すべき額あるいは減算調整すべき額を反映した明細書です。



また『課税所得額調整表』を日本の法人確定申告に置き換えると、別表4『所得の金額の計算に関する明細書』が相当するものと思われます。



最終的な課税所得額の算出方法について、

↓下表は小規模企業(中国語で小型微利企業)に対する2019年度優遇税制に基づき作成。

ざっくりと説明すると、損益計算書で確定した税前利益から『課税所得額調整表』に記載された加算調整額及び減算調整額を加算或いは減算します。繰越欠損金が残っている場合は繰越欠損金を減算し、算出された金額が最終的な課税所得額になります。



企業所得税の算出方法について、

最終的な課税所得額の算出後、企業所得税率を乗じて企業所得税額を算出します。

中国では従来から減税政策が実施されているため、対象企業は当期の減税政策に基づき減税額を算出します。

企業所得税額から減税額を減算した金額が、当年度の納付すべき企業所得税額の総額になります。


当年度の納付すべき企業所得税額の総額から当期の四半期申告時に納付した企業所得税額を差し引いた金額がプラスの場合は追納し、マイナスの場合は還付になります。



優遇税制について、

対象:小規模企業(中国語で小型微利企业)

期間:2019年1月1日から2021年12月31日まで

小規模企業とは下記4つを満たす企業です。

  ① 国家が制限や禁止をする事業に従事していない。

  ② 年間課税所得額が300万元を超えない。

  ③ 就労人数が300人を超えない。

  ④ 資産総額が5,000万元を超えない。

内容:企業所得税の減税

1) 年間課税所得額が100万元を超えない部分の税率は5%です。

 規定では、年間課税所得額に25%を乗じて課税所得額を減らし、小規模企業の税率20%を乗じて納税額を算出する、となっています。

つまり、25%×20%=5%となり、実際の税率は5%になります。

 【例】年間課税所得額が95万元の場合、4.75万元が納付すべき税額です。

    95万元×25%×20%=4.75万元

    簡易式では、95万×5%=4.75万元

2) 年間課税所得額が100万元超から300万元を超えない部分の税率は10%です。

 規定では、年間課税所得額に50%を乗じて課税所得額を減らし、小規模企業の税率20%を乗じて納税額を算出する、となっています。

つまり、50%×20%=10%となり、実際の税率は10%になります。

 【例】年間課税所得額が280万元の場合、23万元が納付すべき税額です。

    100万元×25%×20%=5万元

    180万元×50%×20%=18万元

    5万元+18万元=23万元

    簡易式では、(100万元×5%)+(180万元×10%)=23万元

関連記事:【企業所得税】企業所得税率(法人税率)が実質5%になりました。

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