メキシコ会計税務を知るうえで重要なインボイスについての解説2回目です。
Facturaはメキシコ税務局が一元管理しているため、税務局が定めた要件を満たすシステムでのみ発行ができます。またリアルタイムで税務局に取引情報が伝達されます。
このためFacturaは税務上の重要な証憑となり、未入手の場合は損金算入を行うことができなくなります。
それでは、今回はサンプルのFacturaを赤青黄に分けたうちの青枠部分の説明です。
青枠はFacturaの受領者や支払日や金額などの取引内容についての情報が記載されます。
【受領者情報】
RFC(納税者登録番号)
Nombre(社名)、Calle(町名)、Colonia(地区名)、Ciudad,Estado(市名、州名)、Munincipio(自治州)、C.P.(郵便番号)
以上を踏まえてサンプルの内容は下記になります。
RFC(納税者登録番号) ABC0000000A0
Nombre(社名)ABC SA DE C.V.
Ciudad,Estado(市名、州名) Aguascalientes,AGUASCALIENTES.Mexico
Munincipio(自治州)Aguascalientes
C.P.(郵便番号)20126
【支払情報】
Fecha expedición(証明書の発行日時)
Uso CFDI(Factura受領者の会計処理方法)
Fecha pago(支払日)
以上を踏まえてサンプルの内容は下記になります。
Fecha expedición(証明書の発行日時)16/09/2019 12:25:33
Uso CFDI(Factura受領者の会計処理方法)(G03)Gastos en general (一般的な費用の意味)
Fecha pago(支払日) 16/09/2019
【金額などの取引情報】
Clave(税務局の指定する取引番号)
ProdServ (税務局の指定する取引番号)
Cantidad(数量)
Unidad(税務局の指定する取引内容)
Descripción(取引明細)
Descuento(割引)
Precio unitario(単価)
Importe(金額)
以上を踏まえてサンプルの内容は下記になります。
Clave(税務局の指定する取引番号) FYA17
ProdServ (税務局の指定する取引番号)84101700
Cantidad(数量)1.00
Unidad(税務局の指定する取引内容)(E48)Unidad de servicio
Descripción (取引詳細)Servicios de Agos contrato
Descuento(割引)0.00
Precio unitario(単価)1,041.66
Importe(金額)1,041.66
新規の取引が発生する場合は、取引先企業の会計担当者とFactura内容の確認をしておかないと、後で間違いや修正が発生するケースが見られます。
メキシコ会計税務で特筆すべきは、指定された会計科目コードに基づいて会計処理を行うことです。他の処理が認められず、記帳担当者も他の処理で行うことはしません。
メキシコの税務や慣習によるものなので、日本人駐在員や日本本社の財務の方はメキシコ事情を理解しながらメキシコ法人を運営する方がベターとなります。
次回は黄色枠を解説いたします。
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