中国販路拡大コンサルタントをしている太田早紀です。
【パンダでもわかる中国会計税務】シリーズでは、
一般的になじみがなく、また難解に感じられる『中国の会計・税務・労務』を誰にでもわかるようにかみ砕いて解説しております。
この機会にぜひ中国の会計・税務・労務について知り、中国子会社の財務面のサポートや中国での販路拡大にお役立ていただけると幸いです。
中国の税制は頻繁に変わります。
中国の税制が変わることに付随して、税制に関わる作業やオペレーションも変わります。
オペレーションの変更の一つに、
個人所得税用の電子申告・納税システムのログイン方法が、2019年7月から12月にかけて段階的に変わりました。
中国の会計制度や税制についての情報は多々ありますが、オペレーションに関する情報はほとんどありません。
そこで、個人所得税用の電子申告・納税システムのログイン方法について、ザックリと解説いたします。
また、中国は法律を含め変更が頻繁にあります。変化に柔軟に対応することが、中国ビジネスに関わるにはベターかと思います。
電子申告・納税システム 【個人所得税】
目次:
1、2019年7月から12月までのログイン方法
2、2019年11月から12月までのログイン方法
3、2020年からのログイン方法
1、2019年7月から12月までのログイン方法
2019年7月、個人所得税の電子申告・納税システムのログインページに、新たなログイン方法として、申报密码登录(申告パスワードでログイン)が追加されました。
画像内の赤枠、向かって左側から、
申报密码登录(申告パスワードでログイン)
申告パスワードとは、会社側で独自に設定したパスワードです。
会社側で独自に設定したパスワードを入力することでログインができます。
CA登录(CAを使用しログイン)
CAとは別名で数字証書といい、各会社に貸与される税務申告や税務手続き用のUSBキーです。CA自体に既にパスワードが設定されています。
CAをパソコンに挿し、パスワードを入力することでログインができます。
余談ですが、
CA(USBキー)は申請すれば二個以上持つことができます。
例えば、税務申告用とは別に、社会保険の登録や処理また発票の発行用などとして持つこともできます。
個人所得税用の電子申告・納税システムのログインページ↓↓↓
2、2019年11月から12月までのログイン方法
2019年11月、個人所得税の電子申告・納税システムのログイン方法が再度変わりました。
新たなログイン方法として、实名登录(実名登録でログイン)が追加されました。またCA登録は2019年12月31日付で廃止されました。
画像内の赤枠、向かって左側、
实名登录(実名登録でログイン)
実名登録とは、法定代表者・財務責任者・税務手続担当者が独自に設定したユーザーアカウントやパスワードです。
姓名・身分証・携帯番号を税務局に届け出ることで、ユーザーアカウントやパスワードの設定ができるようになります。
ユーザーアカウントやパスワードを入力することでログインができます。
個人所得税用の電子申告・納税システムのログインページ↓↓↓
3、2020年からのログイン方法
2019年12月31日付でCA登录(CAを使用しログイン)が廃止されたので、2020年1月からは申报密码登录(申告パスワードでログイン)と实名登录(実名登録でログイン)でのログインです。
個人所得税の申告では、CA(USBキー)の使用が廃止となりましたが、
増値税・企業所得税の中間申告や確定申告・非居住者企業の源泉徴収企業所得税などに使用する電子申告・納税システムやオンライン税務局では、今までとおり使用します。
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個人所得税用の電子申告・納税システムのログインページ↓↓↓
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