【blog】『始皇帝嬴政の「理想」が今も中国を支配している!』は本当。
最終更新: 2020年12月15日
中国販路拡大コンサルタントをしている太田早紀です。
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私は中国ビジネスを20年行っているため、これからも中国人と良いお付き合いをさせていただきたく、中国の文化についても相応の知識は必要だと思っています。
そういう訳で中国の歴史について学ぼうと、
渡邉義浩さん(集英社)の著作、「始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎」を購読しましたが、
帯タイトルの『始皇帝嬴政の「理想」が今も中国を支配している!』には、非常に納得してしまいました。
もともと大学時代には東洋史専攻で中国の歴史を勉強していたので、中国の歴史についてはある程度知っていたつもりでしたが、現中華の成り立ちに関してはこの本を読むまで分かっていませんでした。
私の中ではとても衝撃的なことでしたので、キングダムから現中華の成り立ちまでをネタバレしない範囲でサクッと紹介させていただきます。
「始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎」

『キングダム』とは、
紀元前3世紀の古代中国の春秋戦国時代末期を舞台にして、後の始皇帝となる秦王嬴政と、秦の武人である主人公・信の活躍を中心に、秦による中華統一までを描いていく中国時代劇です。
2019年には映画化もされているので、ご存知の方も多いと思います。
余談ですが、
2019年夏に上海出張した際に、くら寿司でゲットした嬴政のキーホルダーを中国側パートナー企業の子に見せたときに「我们的?(私たちの嬴政?)」と不思議そうに聞かれました。
日本では『キングダム』という漫画が凄く人気で映画化もされていると返したところ、今度はさらに驚いた顔をしていました。
(心情的には、日本人が中国史のマンガを作って、更に映画化までするの?という感じだろうと思います。)
なお、キングダムは、中国では『王者天下』の名称で愛奇芸など動画配信サイトから視聴できます。映画も配信されているので、見たことがある中国人もいるのではと思います。
さて話は変わりますが、2019年に中国で『可愛的中国』というドラマが放映されました。
国民党(蒋介石)と共産党(毛沢東)が戦った第一次国共内戦を舞台に、共産党初期の指導者たちの思想や理想を描いた作品です。
なお『可愛的中国』の主人公は毛沢東ではなく、共産党初期の指導者方志敏です。中学や高校の教科書には載っていない方なので恐らくご存じない方が多いと思います。私も知りませんでした。
この『可愛的中国』の主人公・方志敏たちもまた『キングダム』の嬴政や主人公・信と同じく、やはり「中華統一」の思想の下に闘っていました。
2019年は中国の建国70周年なので何かしらの意図はあるのでしょうが、渡邉義浩さん(集英社)の著書「始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎」を根拠に持ち出すと、現中華の成り立ちとして、2019年の今に至っても中国人の思想は変わらずに、『始皇帝嬴政の「理想」が今も中国を支配している!』のかなと思います。
「始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎」は、現中華の成り立ちを知るには非常に優れた本だと思いますので、中国にご興味ある方はぜひ読んでみてください。
「始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎」
著者:渡邉義浩
発行所:株式会社集英社
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0975-d/
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